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【米経済コラム】金融支援案はゴールドマン報酬支援策?-M・ルイス

9月24日(ブルームバーグ)

23日に上院議会の公聴会で議論された米財務省の金融安定化策についてほんのわずかでも見聞きした人なら、現在の金融危機が終息には程遠いことが分かる。以前では考えられなかった大惨事ですら起こりそうな感じだ。

世界の金融システムの全面的崩壊がその一つで、1月にスイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(通称:ダボス会議)では参加者が皆それを予想していた。もう一つには、米証券大手ゴールドマン・サックス・グループのボーナス原資減少の恐れが挙げられる。米財務省の対応がどういった形に行き着くとしても、ゴールドマン従業員が報酬削減に苦しむようなことがあれば、失敗と判断されることを承知しなければならない。そして、米国の復活もないだろう。

<続きを読む>をクリックされる方へ
出来たらコメント残していただけたら有り難いです
昨年、ゴールドマンは従業員に対して200億ドル(約2兆1000億円)を報酬として支払った。その額は総収入の44%に相当する。同社のロイド・ブランクフェイン最高経営責任者(CEO)は6850万ドルを受け取り、その他の一般的な従業員も1000万ドル以上を手にした人が多かった。

この事実は、至るところで多くの若者の心を動かした。そうした若者の多くは今後も、投資銀行家になることは依然として価値のあることかどうか自問自答したかもしれない。将来の法律とメザニン債務担保証券(CDO)の組成との板挟みとなり、彼らは勇気を奮い起こしてウォール街に賭けたのだ。ありがたいことには、この混乱にわれわれを招き入れたのはそうした最も賢い人たちで、われわれをそこから脱却させてくれるのもその最も賢い人たちになるだろうということだ。

そこが問題なのだ。ゴールドマンの従業員の給料やボーナスが減るようなことがあれば、最も賢い人たちはゴールドマンに就職したいと思うだろうか。

ゴールドマンの痛み

米政府当局はこれまで、ゴールドマン社内の痛みを回避するためにできることは十分行ってきている。米政府のこれまでの対応は、ゴールドマンの痛みに極めて敏感であるということでしか説明のしようがない。だが、政府の取り組み方は極めて粗雑で、外科用のメスが必要な作業に大きなハンマーを振りかざしているようなものだ。政府当局は金融関連の極めて多くの銘柄について空売り禁止とし、それによってゴールドマンは廃業に追い込まれずに済んだのかもしれない。確かに、この禁止措置がなければゴールドマン株の下落はもっと大規模だっただろう。しかしこの賢明な措置は、ゴールドマンが恐らくほかのどの金融機関以上に、証券関連株の空売りで利益を上げているという事実を無視している。

大胆な政策

ゴールドマンには今すぐに収入が必要だ。ゴールドマン株だけについて空売りを禁止し、残りの925の金融関連企業の破たんを容認する政策のほうが、より賢明だっただろう。ゴールドマンはそれでなくても、米大手証券リーマン・ブラザーズ・ホールディングスや米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の残骸(ざんがい)を拾い集める上で、良い位置にあった。ほかの金融機関がさらに困難に陥れば、ゴールドマンはそうした企業の資産の中で最も価値の高い部分を取得し、一層基盤を強化するだろう。考えてみると、ゴールドマンはこの件を片付け、米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスを買収し、自社の証券に自ら格付けを付与すればよいのだ。多分、同社の株価下落に歯止めがかかるだろう。

このことは、大胆な政策をとることを恐れる米証券取引委員会(SEC)内部の性格上の欠点が生み出す代償を明白にしている。金融株は再び下落トレンドとなり、ゴールドマン株の空売り禁止だけでは十分でなかったことは確かだ。必要なのは、より広範囲にいかなる悲観論についても禁止することだ。不安をあおる新聞記事やうわさ、やや懐疑的な考え方など、ゴールドマンの株価に悪影響を及ぼしかねないすべてのことは、非合法としなければならない。

ポールソン長官の財産

最近、ヘッジファンドの運用担当者数人からポールソン米財務長官の懐具合に関する話を耳にした。運用担当者たちが指摘した点の一つに、ポールソン氏は古巣のゴールドマンを退職して財務長官に就任するという一世一代の取引を行ったというものがあった。ポールソン氏は就任に備え、当時最高値付近にあったゴールドマン株の売却に迫られ、50億ドル相当で売り抜けた。さらに財務長官としてキャピタルゲイン(資産売却益)税を免除されたのだ。抜群のタイミングでゴールドマンを退職し、ポールソン長官の正味財産は倍増した可能性がある。

ヘッジファンドの運用担当者たちは、わずか数日前にはゴールドマン株の空売りを行っていたが、今はゴールドマン株を絶妙に売り抜けた財務長官のうわさ話ぐらいしかすることがない。彼らの暇つぶしのうわさ話は、政府による禁止が必要な消極性の一つだ。

しかし、政府の失政を長々論じるつもりはない。これまでのところ、政府はゴールドマンの従業員がひどい苦境に陥らないことを確実にする上でよくやってきている。今後を検討しよう。

ポーカーの試合

財務省は、ゴールドマンなどが作り出して消費者に販売した不安定な金融商品の買い取りに向け、7000億ドルの公的資金投入を提案した。多くの明確な理由、そしてその裏に隠れている別の理由からも、これは良いことだ。間違いなくこの政策によって、ゴールドマン破たんを望む市場の動きは鈍化している。加えて、ゴールドマンは市場価値を十分上回る額で不良資産を差し出す機会を得ることになる。

財務省のこの計画によって、ゴールドマンはこっそり大もうけする素晴らしい機会に恵まれることになり、今後も長きにわたりボーナス原資を守ることになるのだ。

ウォール街の動きをトランプのポーカーに例えれば、ゴールドマンはゲーム巧者ということになる。ウォール街の資金の多くが退場を余儀なくされたことを考えると悲しい。テーブルにはもう誰も残っていない。ゴールドマンがまさにゲームの賞金を荒稼ぎしようとするなか、米政府当局が介入してきて、同社は満足げに何らかの行動を期待している。ゴールドマン社内の最も賢い人たちが今この瞬間に、自社の不良資産を高く売却するだけでなく、他人の資産を安く購入する上で財務省をどのように利用しようかと考えていることは容易に想像される。

いずれにしても、ゴールドマンが7000億ドルをどのように自社のために利用するかについて答えをはじき出すまで、長くはかからないだろう。そのことは信じていい。つまりは、米資産家ウォーレン・バフェット氏がそうしたように。
更新日時 : 2008/09/25 14:43 JST
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Re: No title

> 何度読み返してもお宝ですね。何度目だろうww。それでは、拝見いたします。

最近真面目に書いていないのでプレッシャー掛かるなぁ...夏休みね.夏休み。

No title

何度読み返してもお宝ですね。何度目だろうww。それでは、拝見いたします。

マイ 様

>あの会社だけは特別な気がします。

私もそう思います。商業銀行へ姿が変わってもタダでは終わらないと思います。

こんばんわ。

ゴールドマンの事を考えると、すごく頭のいい人たちがとんでもないことを考えていそうで想像ができません。なんだかうまくやっちゃうのだけは感じます。今後もレバを利かせるうまい言い訳を用意して来そうな気がしています。あの会社だけは特別な気がします。よく分からないのですが商業銀行になるということは、公的資金を手に入れて、それをレバを利かせられそうな身内のファンドなんかに貸しちゃって、大儲けしたところで買収しちゃうみたいなことをやってきそうながします。法的に無理かもしれませんが、うまい方法を考えるか作るかするんではないかと思います。なにかコメントをと思って単純な感想を書いちゃいました。えへへ。

だるちゃんなのかな?もし違っていたらゴメンなさい

GSも先日までの投資銀行ではなく商業銀行に業態が変わってしまいました。だから、これまでのような姿(高いレバレッジ掛けて稼ぎまくる)ではいられないかも知れません。

法案が通っても問題山積で、それに中長期でのドル安が予想されますので、日本経済にはあまりプラスにはならないでしょうね。

サブプライム問題が表に出てまだ1年です、あと2年くらいは掛かるんでしょうかね。
*米の住宅価格が下げ止まらないと駄目なんです。

No title

体操のおにいさんコンバンワ^^

一番最初に思った事は
GSで働きたいなです^^

お金も欲しいけど
会社の姿勢に惹かれます
夢があるから!

もう一つ

法案が通っても、通らなくても
大勢のひとが金融危機が収まるとわ
思ってない。と思います

だから崩壊するんでしょうか?

崩壊するとどうなるんでしょうか?

私には、当然わかりません^^

だから、早くその先お見てみたいです。

こんなコメントでいいのかな?^^






mingmei 様

コメントありがとうございます。

当ブログも多い時は日に40名以上の方にご訪問頂いているのですが、どんな方がいらして下さっているのか、管理人がさっぱり把握できていない状態なのはどうかな?・・・と思ったのと、一方通行の私の主観に偏り勝ちの記事掲載になってしまっていますので、出来たら皆さんとコミュニュケーションが持てたらな・・・・と思いました。
そんな訳で今回思い切って「コメント残して頂きたい」と相成った訳なんです。

以前あった自慢板の後継の腕自慢板なんですが、投資判断のヒントになるような投稿はこれまでと同じ感じで続けていますが、実際の売買のポジを投稿するのはココ数日は少なくしています(実際の新規ポジ建ても日に2-3回と少な目にしています)。
それで+200以上を目標に実際に稼いでいる訳なんですが、無駄なエントリーが無くなって運用成績の向上が見られています(まだ始めてからの日数が少ないので、データー的にはこれからですが)

NYダウが大幅上昇で引けましたが、NASDAQは-引けですので外部要因は相当悪化しています、昨夜の結果は手放しでは喜べない状態です。
月曜も金曜と同じで安値寄りで「買い持ち越しをした方ガッカリ」の展開もあり得るんじゃないかなと思っています。
法案が可決されるんじゃないか・・・・・これの期待だけで上げてる訳なんで、先送りや廃案にでもなると失望売りが待っていそうですね。

こんにちは!

はじめまして!
先物ミニ3ヶ月の初心者です。
腕自慢板をいつもROMしていていつも参考&お勉強させてもらってます。ありがとうございます。

色を変えて「コメ残すように…」とあったのでちょっとびびりながらカキコ・・・^^;

できる人にはそれなりの報酬をがアメリカのやり方ですが、ゴールドマンの報酬は総収入の約半分ですか(>_<)
お金は一か所に集まるって言いますがタイトル通りほんとそうかもw
米金融安定化法案通るんだろうけど、とりあえず相場はおちつくんだろけど、なんだかなあって感じですねw
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